作品解説
世界が絶賛した“乳白色の肌”
藤田嗣治『バルコニーの猫と少女』
新作リトグラフコレクション
“グラン・フォン・ブラン”とともに今蘇る、フジタの夢の少女たち
20世紀初頭のパリにおいて、一躍その名を轟かせた一人の日本人画家、藤田嗣治。
美しい女性や猫、そして子供を題材に多くの作品を描いた藤田でしたが、なぜか子供には特定のモデルは存在しなかったといわれ、無表情ともいえる独特の表情を湛えています。ご案内の作品『バルコニーの猫と少女』においても、少女達の視線は宙に向かい、無機質な表情を浮かべています。少女の腕に抱かれた猫は上方を見つめ、何か獲物を狙っているかのように、生き生きとした表情を浮かべています。少女たちの表情と猫や小物達の対比が、ファンを虜にしてやまない藤田ならではの独特な美の世界を生み出しています。
フランスの著作権協会承認のもと、僅か300部のみ制作された貴重なリトグラフ
この作品が、フランスの著作権協会(ADAGP)の承認のもと、100余年の歴史を誇るフランスの一流工房で、藤田作品の最大の特徴であり魅力である、“グラン・フォン・ブラン”までをも見事に再現したリトグラフ作品として制作いたしました。画面左下にADAGPの著作権承認のエンボスが押され、版元による真正証明書が添付されています。限定制作僅か300部。しかも使用した原版は刷りの完了後破棄され、今後の再版はございません。昨秋20数年ぶりに発売され、またたく間に完売した前作同様、今回の作品につきましても早々の完売が予想されます。当ギャラリーでは各10部をご用意することができました。ぜひこの好機をお見逃しなきようお早めのお申し込みをおすすめいたします。
作品詳細情報
品番 |
AR-FT22 |
作品名 |
バルコニーの猫と少女 |
作家名 |
藤田嗣治 |
技法 |
リトグラフ(13色13版) |
用紙 |
BFKリーブ紙 |
画寸 |
縦48×29.5cm |
額寸 |
縦76×56cm |
額装 |
木製特製額 画面右下にFoujitaのスタンプサイン、裏に藤田の落款(写し)入り |
承認 |
画面左下にADAGPの著作権承認のエンボス |
制作 |
IMPRIMERIE CLOT BRANSEN & GEORGES
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証明 |
版元による真正添付証明書
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納期 |
受付後3週間前後 (納期のご質問・ご要望等承ります。) |
作家プロフィール
1886年 東京牛込区に生まれる
1910年 東京美術学校を卒業
1913年 渡仏
1919年 サロン・ドートンヌに出品、入選し、会員に推挙される
1920年 サロン・ドートンヌの審査員に推挙され、画商が奪い合うほどの人気となる
1940年 第二次世界大戦の戦火が迫るパリを脱出。帰国後、戦争画の傑作を描く
1955年 フランス国籍を取得
1959年 カトリックの洗礼を受ける。洗礼名「レオナルド」
1968年 チューリッヒで死去、享年81。