作品解説
一輪の朝顔が涼しげに堂々と咲き誇る名品。一見平凡に見えながら、いつまでも見飽きることのない夏の代表的な花である朝顔は、古くは源氏物語にも「朝顔の上」とその名を連ねるなど、日本人に深く愛されてきました。画伯はこの一輪を描くために種まきから花開くまで、何度も写生を重ねてその瑞々しさを表現されました。画伯が描かれた朝顔の、その柔らかな花びらは単純、簡潔でありながらも手の中で揉めば指先を青く染めるのではないだろうかと思わせるほど美しく新鮮で、さりげない存在感を漂わせています。派手さこそありませんが、永く深く愛されてきた理由が画伯の『朝顔』から伝わって参ります。奥村画伯円熟期に描かれた名品『朝顔』をこのたび最新技術である「彩霧描画方式複製画」として、原画の美しささながらに再現いたしました。
作品詳細情報
品番 |
AR-OT07 |
作品名 |
朝顔 |
作家名 |
奥村土牛 |
技法 |
彩霧描画方式、本金手彩色 |
サイズ |
縦38.2cm×横52.8cm |
額・軸寸 |
縦57.5cm×横71.5cm |
保証書 |
有 |
納期 |
受付後3週間前後 |
備考 |
軸装品有り |
作家プロフィール
1889(明治22)年 東京生まれ。小林古徑に師事。
1947(昭和22)年 帝国芸術院会員推挙。
1962(昭和37)年 文化勲章受章。
1989(平成元)年 日本美術院名誉理事長。
1990(平成
2)年 奥村土牛記念美術館開館。9月25日逝去(享年101歳)。