作品解説
最新作 |
オリジナルシルクスクリーン 画伯直筆サイン入り |
『祭田の櫻(まつりだのさくら)』中島千波
樹齢三百余年の名桜を“桜の千波”が描いた傑作
毎年、爛漫と咲き誇る福島県二本松の「祭田の桜」。かつて、神社の祭田があったのではないかといわれ、「祭田」の名の由来になったと伝わる…。
四十年近くにわたり全国の名桜をたずね、対峙し数々の名作を発表し続けてこられた日本画壇の重鎮・中島千波画伯。このたび、画伯直筆サイン入りの最新オリジナルシルクスクリーンをご案内申し上げます。絢爛豪華に咲き誇る祭田の桜が臨場感満点の逸品です。
農家の庭先の斜面の中途にあり崖端に立つ「祭田の桜」は、樹齢三百年程で、幹周り七メートル、樹高は二十二メートル程のエドヒガン桜と聞いている。咲くと薄紅色で可愛らしい花柄である。斜面にあるせいか、見るには下から眺める方が良く見えるが、私が桜を描く時は近距離から写生に挑みたいのである。なぜなら、樹齢が永く老練な趣があり、霊気を含み、樹皮の趣力を感じたい為である。まさしくこの「祭田の桜」には歴史を感じ、人を引き付ける何物かを持っている樹である。(中島千波)
古木になるのは枝垂桜か−.江戸彼岸桜糸の桜です。大切に見守られながらそっと生き抜いてきたものが、山奥とか神社仏閣に残っています。風雪に耐え、幹が変化していくさまにはとても興味をひかれます。皺がよったり苔や草が生えたりして、すごみさえ感じます。ああ、長いこと生きてきたんだなあと思うと、ほんとうに感動します。岩みたいな樹肌にかわいらしい五弁の花が咲いている。何ともいえないくらい素晴らしい。妖艶な、それでいて可憐な姿、他にはない花ですね。(「中島千波.花図鑑」より抜粋)
作品詳細情報
品番 |
AR-NC68 |
作品名 |
祭田の櫻 |
作家名 |
中島千波 |
技法 |
シルクスクリーン(作家サイン・落款・通し番号入り) |
画寸 |
縦36.5cm×横73.0cm |
色度数 |
36版36色 |
用紙 |
いづみ紙 |
額・軸寸 |
縦61.5cm×横97.3cm |
額縁 |
天然木金泥特製額 |
付属品 |
黄袋、差し込みケース |
納期 |
受付後3週間前後 |
作家プロフィール
1945年 日本画家・中島清之の三男として長野県に生まれる
1969年 東京藝術大学日本画科卒業。再興第54回院展に初出品、初入選
1971年 同大学院を修了。日本美術院院友に推挙
1979年 第5回山種美術館賞展優秀賞受賞
1990年 横浜・三渓園臨春閣の襖絵「不二と桃花図」「松林図」を完成
1992年 長野県小布施町に「おぶせミュージアム・中島千波館」がオープン
1994年 鎌倉・鶴岡八幡宮の斎館壁画〈日和麗麗孔雀の図〉完成披露。
東京藝術大学助教授に任命される
1995年 パリ・三越エトワールにて「中島千波の世界」展開催
2000年 東京芸術大学教授に就任
2002年 NHKテレビ・趣味悠々「花を描く−中島千波日本画基礎講座−」
講師
2004年 成田山東京別院仏殿宝蔵大日堂格天井画《大日如来蓮池図》完成
・奉納
2005年 「花の心を描く中島千波屏風の世界展」巡回。
還暦記念「中島千
波の世界展」
2010年 「中島千波の桜屏風展」開催(おぶせミュージアム・中島千波館)
現 在 東京藝術大学美術学部デザイン科教授