作品解説
女性初の文化勲章受章
上村松園 筆 『虹を見る』
◆ファン待望の名作、松園の屏風絵を飾りやすい絶妙なサイズで複製
◆超細密な再現性。着物の模様の金彩は煌く星のような美しさ
◆上村淳之画伯監修。
額縁・マットすべてにおいて
至高の“和のインテリアアート”
葉茶屋を営んでいた生家の店先で、来客の姿を物陰からそっと写して楽しんでいた幼少時代。来客にその姿を見られ、そんなに好きならと版画や粉本をプレゼントされて育った少女は、人の勧めによって鈴木松年の門下生となり、本格的な画の修行を始めた。 人物画と言えば浮世絵、その領域から出て、人格を描いた松園芸術は深化を続けた。然し、原点は女性に日常生活にあるのは当然、この「虹を見る」も、穏やかに優雅に流れる空気の中で女性らしい感性の中で捉えた世界であろうか。現実臭を抜き、洗練された美をしかもリアリティある世界を表出して好作であろう。 日本画家 上村淳之
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これだけは見逃せない。世紀の美人画
日本美術史に燦然と輝く近代美人画の第一人者、上村松園画伯。昭和二十三年に女性としてはじめて文化勲章受章の栄誉に輝いたことでも知られています。
本作品『虹を見る』は、上村松園画伯が、明治から昭和期によく描かれたモチーフである日々の「暮らしのひとこま」と母と子の「情愛」が見事に表現された作品。雨と陽光が織りなす七色の奇跡�虹�を、美しい姉妹と幼子が見上げる瞬間の�ひとこま�…幸せな家庭。日本の伝統的な美しさに対する愛惜を、上村松園ならではの精緻な筆使いと柔らかな色調で描かれた「松園芸術の粋」を集めた名作です。
艶やかな美しい女性の姿。着物や帯の模様も凝った柄で、見事な色の対比など見どころいっぱいで思わず見とれてしまいます。これほどの作品を飾りやすいサイズで、細部に至るまできっちり再現できるのも共同印刷の最新技術が成せる業。松園ファンはもちろん、日本画ファン、美術愛好家の皆様におかれましても、本作品を身近で鑑賞できる喜びは計り知れず、是非、この機会にお手元でご鑑賞いただき、ご愛蔵くださることをお薦めいたします。
特別許可により限定制作三〇〇部のみ。
和のインテリアアート 彩美版 (R)とは
原画のもつ微妙なニュアンスや作家の筆遣いといった絵の鼓動までも忠実に表現。
画材の質感と豊かな色調。共同印刷の「彩美版(R)」複製画は、“絵のいのち”ともいえるそれらの要素を十分に表現するために生み出された、画期的な技法により制作しております。最新の画像処理技術と高精度プリントに、職人の手作業(工芸技法)を加えた新時代の複製技法です。 |
作品詳細情報
品番 |
AR-US40 |
作品名 |
虹を見る (限定部数300部) |
作家名 |
上村松園 |
技法 |
彩美版(R)にシルクスクリーン手刷り |
画寸 |
縦32.5cm×横65.5cm |
額寸 |
縦49.5cm×横82.0cm |
重量 |
(約)3.4kg |
用紙 |
特製絹本 |
額縁 |
木製和額、アクリル付 |
納期 |
受付後3週間前後 ■監修・解説/上村淳之 ■原画所蔵/京都国立近代美術館
■発行/共同印刷株式会社 ※寸法・重量は、天然素材を使用し、また、手作りのため、表記と若干異なる場合が ございますので予めご了承くだい。
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作家プロフィール
1875(明治 8 )年
京都市生まれ。12歳で京都府画学校入学。
鈴木松年(幸野楳嶺、竹内栖鳳)に師事。
1902(明治35)年
嗣子信太郎(松篁)生まれる。
1907(明治40)年 第一回文展に「長夜」を出品。
1932(昭和 7 )年 岩崎家依頼画として『
虹を見る』制作。
1934(昭和 9 )年
第一五回帝展に「母子」を出品。帝展参与となる。
1936(昭和11)年 新文展の招待展に「序の舞」を出品。
1941(昭和16)年
帝国芸術院会員となる。
1944(昭和19)年 帝室技芸員となる。
1948(昭和23)年
女性初の文化勲章を受賞。
1949(昭和24)年 八月二七日逝去。享年七四。